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植物としてのニンニク

ニンニクイメージニンニク(Garlic, Allium sativum L.)は、植物学的にアスパラガス目(Asparagales)、ネギ科(Alliaceae)、アリウム属(Allium)に分類されます。 現在までにアリウム属に含まれる種として700以上が知られており、ネギ・タマネギ・ニラ・ラッキョウ・アサツキなど風味のある野菜が同じアリウム属にはいっています。 属名アリウム(Allium)はもともとニンニクのためのラテン語名であったと言われています。植物学者のリンネが、その時代の俗名のアリウム (Allium)をニンニクの学名として使用したのが始まりです。 ラテン語の種名(sativum)は“栽培”を意味しており、この植物が大変早くから作物化されていたことを示しています。

ニンニクは普通一年草のように栽培されていますが、実は多年草の植物です。典型的なニンニクは小さなリン片(側球)が集合して形成された球状のリン茎(bulb)を地下部に持っています。 側球(clove)は“生来の線に沿って分割すること”と“互いにくっつくこと”の両方を意味する“cleave”が語源です。 ニンニクの側球は、葉が変形・肥大したもので、外側から一枚の保護葉、貯蔵葉、発芽葉、および数枚の普通葉で構成され、最内部に生長点が存在しています。側球の数、色、形、その配置は品種間でかなり異なっており、20個もの側球をつける品種もあります。

ニンニクが畑の土の中でリン片(側球)を形成するためには、種子にするリン片あるいは芽を出して生育している植物体が、ある期間低温の状態にあることが必要です。 ニンニクが冬の低温にあうと最も中心に近い数枚の葉の内側に沿って数個の突起ができ、それが生長・肥大してリン片即ち側球となります。 最後に、外側の葉が側球を包んでニンニク球(リン茎)の形ができあがるわけです。側球ができる場所は、葉の付け根の部分、即ち、葉腋に相当する部分ということになります。

世界で栽培されるニンニクニンニクは世界各地で栽培されており、栽培地の気候風土に適応した多種多様な品種が存在しています。これらのニンニク品種は、花茎を伸張(抽台:ちゅうだい)するものとしないものに大別されます。 抽台する品種の中には花茎の先端に総包に包まれた花序を形成するものもありますが、一般に花序は未発達で花を咲かせることはほとんどありません。 しかしながら、中央アジア地域で栽培されている一部のニンニク品種には花を咲かせ、種子を形成するものがあります。このようなニンニクは稔性(ねんせい)ニンニクと呼ばれ、ニンニクの原種の性質を維持してきたと考えられています。

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